「作品63‐X」
作品63‐X

「作品63‐X」
1963年
90.9x91.0cm
東京銀座・ルナミ画廊個展出品作品



[関連資料]
1964年7月号『美術手帖』美術出版社


小野田實は二紀会に所属して、姫路に住む若い作家ですが、個展は今度が初めてです。作品は、前は壁のようなところに、ビニールチューブや、管のようなものをずっと埋め込んで、そういった空間構成をした。それからやがて木を貼りつけて、できるだけ円とか線とか、形の原型的なものと空間とのふれ合い、そういったことを追求してきたわけなんですけれども、最近でもそれの一つの延長として、胡粉とボンドをねり合わせて凸凹をつくった画面に、これも非常に原型的な円と線を遠近法的に配置して、しかも黄色とか赤とか緑とか鮮烈な原色を使って、相手をクラクラさせるような、要するにさっきお話したような壁派的というのは、とにかく壁のなかに一種の自分の情緒を塗りこめるといったタイプが多かったのですが、この人はそういったものを突っぱねて、むしろ壁派批判として、一つの空間の原理みたいなものを作った、こういった意図を出した作家じゃないかというふうに考えます。~ヨシダヨシエ(美術評論家)・野村太郎(美術評論家)

美術手帖

以上「美術手帖」1964年7月号掲載誌から抜粋

【2007/03/18 22:50】 | [3]WORKS1962-1966 | page top↑
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