「作品64-M」「作品63-M」
作品64-M

「作品64-M」
1964年
91.8x92.0cm




作品63-M

copyright(c)The Miyagi Museum of Art All Rights reserved.
「作品63-M」
1963年
91.2x90.6cm
合板、油彩
宮城県美術館所蔵(昭和55年度購入)
1965年8月「現代美術6号」掲載




『無数に同一の何か(物体でも記号でもよい)が、メカニックに増殖していく、その膨大な累積の空しさ、無意味さにある戦慄を感じ、あらゆる空間を同一の単位で埋めつくしたい、からっけつであっけらかんとした欲望が発想の母胎となり、契機となっていますが、あらゆる二つの対立要素、例えば「遠心性と求心性」「集合と離散」「マクロとミクロ」「斥力と引力」「陰と陽」「非と喜」「静と動」等々、二つの対立した矛盾の世界が考え方の基礎にあり、矛盾そのものの世界が作品の要素にもなっています。 そして、対立したそのどちらの極でもない、中間の地帯に私の立場があり、それはまた私の客観性でもあります。 どっちつかずの曖昧で、ちゅうぶらりん居心地の悪い地帯ではありますが、そこらへんに私の「自由」の問題があると考え、このニュートラルな位置に身を置くことが創造にもつながっていくと考えています。 作品は、私の「生」のデータでもあります。リンゴがリンゴ以外のものでないように、私の作品は私の作品以外のものでない、ひとつの存在しているものであること。 何かに対する反逆でもなく、古さに対する新しさでもなく、古くも新しくもないもの。何かを否定したものでなく、イデオロギーでもなく、何かを意味するものでもなく、作品それそのものであること。そのため作品を通じてコミュニケイトしたいものは、作品以外にありません。作品が作られた瞬間にコミュニケイトは終わっていると考えます。』   小野田實
(1966年 美術ジャーナル 57号 4月 美術ジャーナル社)
【2007/03/19 00:21】 | [3]WORKS1962-1966 | page top↑
| ホーム |